オープンフィンガーグローブを使ったときに拳や指が痛いと感じると、グローブの品質が悪いのか、自分の拳の作り方が悪いのか、そもそも空手に合っていない用品を選んでいるのか判断しにくいものです。
特に空手用品選びでは、見た目が似ている拳サポーター、MMA用のオープンフィンガーグローブ、パンチンググローブ、簡易サポーターが混同されやすく、用途がずれるだけで痛みや違和感が出やすくなります。
痛みの原因は一つではなく、サイズの締め付け、ナックルパッドの位置、手首固定の弱さ、拳を握ったときの角度、相手やミットに当たる面、競技ルールとの不一致などが重なって起こります。
この記事では、空手の稽古でオープンフィンガーグローブが痛いと感じる理由を先に整理し、そのうえで拳サポーターとの違い、痛みにくい選び方、試着時の確認点、練習での使い分けまで実用的に判断できるように解説します。
オープンフィンガーグローブが痛い理由は何か
オープンフィンガーグローブが痛いと感じる最大の理由は、用品の種類と使う場面が一致していないことです。
オープンフィンガーグローブは指が自由に動きやすい反面、拳サポーターのように空手の突きだけを前提に作られているとは限らず、ナックル、親指、手首、指の付け根に負担が集中することがあります。
空手では寸止め、ライトコンタクト、フルコンタクト、ミット打ち、組手練習などで求められる保護性能が変わるため、痛みを防ぐにはグローブ単体の厚さだけでなく、競技形式と道場のルールに合うかを確認する必要があります。
サイズが合っていない
オープンフィンガーグローブが痛いときに最初に疑うべきなのは、拳を握ったときのサイズ感です。
手を開いた状態ではちょうどよく見えても、拳を握ると指の付け根に生地が食い込んだり、親指の付け根が引っ張られたりして、稽古中に痛みが強くなることがあります。
小さすぎるグローブは血流を妨げてしびれに近い違和感を生み、大きすぎるグローブは突いた瞬間にパッドがずれて拳頭が直接当たりやすくなります。
購入時は手の甲まわりだけで判断せず、拳を強く握る、軽く開く、手首を曲げる、ミットに軽く当てるという動きを確認してから選ぶことが重要です。
ナックル位置がずれている
痛みが拳の山に集中する場合は、ナックルパッドの厚みよりも位置のずれが原因になっていることがあります。
パッドが拳頭より手の甲側に寄っていると、突いた瞬間に守りたい部分が外れてしまい、人差し指と中指の拳頭へ衝撃が直接入りやすくなります。
逆にパッドが指側へ寄りすぎると、握った拳の形が浅くなり、手首が曲がった状態で当たってしまうため、拳だけでなく手首にも痛みが広がります。
グローブを選ぶときは、見た目の厚さよりも、拳を握った状態でパッドの中心が第一、第二拳頭の上に自然に乗るかを確認するほうが安全です。
パッドが薄い
オープンフィンガーグローブは動きやすさを重視した作りが多いため、拳サポーターやボクシンググローブよりも衝撃吸収が限定的なものがあります。
特に薄型のモデルは、素手に近い感覚で打てる反面、ミットや相手のガードに当たったときの衝撃が拳へ返りやすく、初心者ほど痛いと感じやすくなります。
パッドが薄いグローブは悪い用品という意味ではなく、寝技、組み、掴み、軽い打撃確認などを想定している場合があり、強い突き込み練習には向かないことがあります。
空手のミット打ちで使うなら、薄さによる操作性よりも、ナックル部の厚み、沈み込み、ズレにくさを優先して選ぶ必要があります。
手首固定が弱い
拳は正しい位置で当たっていても、手首が衝撃で折れると痛みが出やすくなります。
オープンフィンガーグローブは手首の可動域を残す設計のものも多く、パンチの角度が少しずれただけで手首が外側や内側へ曲がりやすい場合があります。
空手の突きは縦方向や横方向の手首角度、引き手、腰の回転、踏み込みが連動するため、手首固定が弱い用品を使うとフォームの乱れが痛みとして表れます。
稽古で痛みを感じる場合は、グローブだけで解決しようとせず、手首ベルトの幅、巻き込みの強さ、バンテージやインナーグローブの併用可否も確認すると判断しやすくなります。
指の付け根が圧迫される
オープンフィンガーグローブ特有の痛みとして、拳頭ではなく指の付け根や第二関節の周辺が痛くなるケースがあります。
これは指を通すループや縫い目が握り込みの邪魔になり、拳を作るたびに皮膚や腱の上を圧迫するために起こりやすい違和感です。
指が自由に出ている構造は掴む動作には便利ですが、空手の突きを反復すると、指の根元が毎回同じ方向へ引かれて小さな負担が蓄積します。
試着時には指を入れた状態で拳を十回ほど握り直し、指の股が引っ張られる感覚や縫い目の当たりが強くないかを確認することが大切です。
用途が空手とずれている
オープンフィンガーグローブは格闘技用品として広く販売されていますが、すべてが空手の組手やミット打ちに向いているわけではありません。
たとえばMMA用は打撃だけでなく組みや寝技をしやすくする目的があり、空手用の拳サポーターは突きのコントロールや拳の保護を前提にした設計が中心です。
全日本空手道連盟系の組手では相手に強く当てすぎないコントロールが重視され、公式情報でも組手は相手を倒すためではなく技を正確にコントロールする競技として説明されています。
大会や道場によって使用可能な防具が異なるため、購入前には所属先の指定品、検定品の必要性、練習で許可される用品を必ず確認する必要があります。
- 寸止め組手は指定拳サポーターを優先
- フルコン系は道場指定防具を優先
- MMA兼用は稽古目的を確認
- ミット打ちは厚みと固定力を重視
- 試合用は必ず規定を確認
見た目が強そうなグローブを選ぶよりも、道場で実際に許可され、練習内容に合い、痛みを増やさない用品を選ぶほうが長く安全に使えます。
拳の作り方に問題がある
用品が合っていても、拳の握り方が浅いとオープンフィンガーグローブ越しでも痛みは出ます。
人差し指と中指の拳頭で当てる意識が弱いまま突くと、薬指側や小指側に衝撃が逃げてしまい、拳だけでなく手首や肘にも負担が広がります。
初心者はグローブを着けると守られている安心感から力任せに突きやすくなりますが、用品は衝撃を消すものではなく、あくまで負担を減らす補助具です。
痛いと感じるときはグローブ交換だけでなく、正拳の握り、当てる面、手首の角度、ミットに入る軌道を指導者に見てもらうことが改善への近道です。
打つ強さが用品を超えている
痛みはグローブの失敗だけでなく、練習強度が用品の保護性能を超えているサインでもあります。
薄型のオープンフィンガーグローブで硬いミットを強く打ち続けると、拳頭、指関節、手首に反復衝撃が入り、後半ほどフォームが崩れてさらに痛みやすくなります。
強く打つ練習をしたい場合は、オープンフィンガーグローブより厚みのあるグローブ、拳サポーター、バンテージ、ミット側の硬さを含めて環境を整える必要があります。
練習後に腫れ、熱感、押すと鋭い痛み、翌日も残る違和感がある場合は、無理に続けず休ませる判断も用品選びと同じくらい重要です。
拳サポーターとの違いを知ると選びやすい

空手用品選びで迷いやすいのは、オープンフィンガーグローブと拳サポーターが似た役割に見えることです。
どちらも拳を守る用品ですが、設計思想、使える競技、手首の自由度、指の動かしやすさ、衝撃吸収の考え方が異なります。
痛みを減らすには、どちらが高級かではなく、今の稽古が寸止め中心なのか、フルコンタクト寄りなのか、ミット打ちなのか、スパーリングなのかを先に切り分ける必要があります。
拳サポーターは空手向け
空手の組手で使う用品としては、まず拳サポーターを基準に考えるのが自然です。
全日本空手道連盟系の大会では検定品の拳サポーターが使われる場面があり、ミズノ公式でも全日本空手道連盟検定品の拳サポーターが空手用品として販売されています。
拳サポーターは突きのコントロール、拳頭の保護、相手への過度な衝撃軽減を意識しやすく、空手の技術練習と競技ルールに合わせやすい点が強みです。
ただし拳サポーターにもサイズ差や親指カバーの有無があるため、指定品だから必ず痛くないとは考えず、自分の手に合うかを丁寧に確認することが大切です。
| 用品 | 向きやすい場面 | 注意点 |
|---|---|---|
| 拳サポーター | 空手組手 | 指定品確認が必要 |
| オープンフィンガーグローブ | 打撃と組みの併用 | 空手規定と要確認 |
| パンチンググローブ | ミット練習 | 試合用とは別物 |
| ボクシンググローブ | 強打練習 | 空手の握りと違う |
空手の試合や審査を視野に入れている人は、まず道場の指定防具を確認し、そのうえで補助練習用として別用品を考える順番が安全です。
オープン型は操作性が高い
オープンフィンガーグローブの利点は、指を使いやすく、手の開閉や掴む動作を残しやすいことです。
そのため総合格闘技系の練習や、組みのある稽古、相手を押さえる動きがある練習では、ボクシンググローブより扱いやすく感じられます。
一方で空手の突きを何度も打ち込む目的では、指が自由に動く構造が必ずしも利点にならず、指ループやパッドの切れ目が痛みの原因になることがあります。
操作性の高さを重視するほど保護範囲は限定されやすいため、痛みが出る人は自分の練習が本当に操作性を必要としているのかを見直す必要があります。
- 指が動かしやすい
- 手を開きやすい
- 組み動作に使いやすい
- 薄型は感覚が残りやすい
- 強打では保護不足に注意
空手用品として使うなら、便利さだけで選ばず、拳の保護、相手への配慮、道場の許可、練習の強度を同時に満たすかを確認しましょう。
競技規定で選択肢が変わる
オープンフィンガーグローブを空手で使えるかどうかは、流派や大会によって大きく変わります。
たとえば全日本フルコンタクト空手道連盟の公式防具ガイドラインでは、拳の項目でグローブやパンチンググローブを使用禁止と明記しているため、フルコン系でも自由に選べるとは限りません。
一方で道場内のミット練習や補助トレーニングでは、指導者の判断でオープンフィンガーグローブが使われる場合もあります。
痛いかどうか以前に、試合や合同稽古で使えない用品を買うと無駄になりやすいため、購入前に公式規定、道場指定、練習用と試合用の区別を確認することが失敗を防ぎます。
| 確認先 | 見る内容 | 判断の目安 |
|---|---|---|
| 道場 | 指定防具 | 最優先 |
| 大会要項 | 使用可否 | 出場前に必須 |
| 競技団体 | 公式規定 | 流派ごとに確認 |
| 販売ページ | 用途表記 | 練習用か確認 |
同じ空手でもルールが違えば必要な防具は変わるため、見た目の似たグローブを自己判断で買うよりも、使う場面から逆算するほうが安全です。
痛みにくいグローブを選ぶ基準
痛みにくいオープンフィンガーグローブを選ぶには、厚みだけでなく、拳を握ったときの一体感を見る必要があります。
店頭や通販の画像ではパッドが厚く見えても、自分の拳頭とパッド中心が合わなければ衝撃は逃げません。
空手用品選びでは、実際の突きの形でフィットするか、手首をまっすぐ保てるか、長時間つけても指の付け根が苦しくないかを確認することが痛み対策になります。
パッドの厚みを確認する
痛みを減らしたい人は、まずナックル部のパッドに十分な厚みと弾力があるかを確認しましょう。
厚いだけで硬すぎるパッドは衝撃を受け止めきれず、柔らかすぎるパッドは強く打ったときに底付きして拳頭へ衝撃が届きやすくなります。
理想は、軽く押すと沈み込み、拳を握るとパッドがずれず、ミットに当たった瞬間に拳頭だけへ衝撃が集中しない感触です。
通販で買う場合は、商品説明の用途、ナックル保護の範囲、レビューでのサイズ感、返品交換の条件を見て、薄型の操作性モデルを強打用と誤解しないようにしましょう。
- 拳頭を覆う厚み
- 底付きしにくい弾力
- パッドのズレにくさ
- 親指付け根の保護
- 手首部の安定感
初心者や痛みが出やすい人ほど、軽さや安さよりも保護範囲とフィット感を優先したほうが、結果的に長く使いやすくなります。
手首ベルトを見る
手首ベルトは、拳の痛みを防ぐうえで見落とされやすい重要ポイントです。
手首の固定が弱いと、突きの衝撃で拳がわずかに折れ、その負担が拳頭、手首、前腕へ分散せずに痛みとして残りやすくなります。
ベルト幅が細すぎるもの、面ファスナーの固定面が短いもの、手首の骨に直接当たるものは、長時間の稽古で違和感が出ることがあります。
試着時はベルトを締めたまま正拳を作り、手首を上下左右に軽く動かして、固定されすぎて痛いのか、固定が足りずに不安定なのかを確認すると選びやすくなります。
| 状態 | 起こりやすい痛み | 見直す点 |
|---|---|---|
| 締めすぎ | しびれ感 | サイズと巻き方 |
| 緩すぎ | 手首の痛み | ベルト固定力 |
| 幅が細い | 局所圧迫 | ベルト幅 |
| 位置が合わない | 骨への当たり | 手首形状 |
手首に不安がある人は、グローブだけで支えようとせず、指導者にフォームを見てもらいながら、必要に応じてバンテージやサポーターとの併用も検討しましょう。
握りやすさを優先する
空手で使うなら、オープンフィンガーグローブの握りやすさは痛みに直結します。
拳を作ったときに中で指が浮く、親指が窮屈、パッドに押されて拳が浅くなるという状態では、正拳の当たり面が乱れて痛みが出やすくなります。
握りやすいグローブは、拳を作ったときに無理な力を入れなくても形が安定し、当てたい拳頭と手首の線が自然につながります。
見た目の頑丈さよりも、軽く握っても形が崩れないこと、強く握っても指の付け根が痛くないこと、汗をかいても滑りにくいことを優先すると失敗しにくくなります。
- 拳が浅くならない
- 親指が引かれない
- 指の股が痛くない
- 手のひらが滑らない
- 握り直しやすい
正拳を作るだけで違和感がある用品は、稽古で衝撃が加わるとさらに痛みやすいため、購入前の段階で候補から外す判断も必要です。
痛いまま使い続けないための調整方法

すでに購入したオープンフィンガーグローブが痛い場合でも、すぐに買い替える前に確認できることがあります。
ただし、腫れや鋭い痛みがある状態で無理に調整して使い続けるのは危険です。
ここでは、用品自体が完全に合わない場合と、装着方法や練習方法を変えることで改善できる場合を分けて考えます。
締め付けを調整する
痛みが指の付け根や手首の内側に出る場合は、まず締め付けの強さを見直しましょう。
グローブは強く締めれば安全になるわけではなく、血流を妨げるほど締めるとしびれ、だるさ、握力低下につながることがあります。
反対に緩すぎると突いた瞬間にグローブが動き、ナックルパッドが外れて拳頭に衝撃が入るため、締め付けは動かない程度で苦しくない状態が目安です。
稽古前、稽古中、汗をかいた後ではフィット感が変わるため、最初に合わせたままにせず、途中で痛みやズレが出たら締め直す習慣をつけましょう。
- 指先の色を見る
- しびれを放置しない
- 汗後に締め直す
- 左右差を確認する
- 面ファスナーを清潔に保つ
締め方を変えても同じ場所が必ず痛い場合は、装着方法ではなくサイズや設計が合っていない可能性が高くなります。
インナーを使う
拳頭や手首に軽い違和感が出る程度なら、薄手のインナーグローブやバンテージで改善する場合があります。
インナーは汗を吸って滑りを減らし、指の付け根や縫い目の当たりを和らげ、グローブ内で手が動くのを抑える役割があります。
ただし、もともと小さいグローブに厚いインナーを入れると圧迫が強くなり、痛みが悪化することがあるため、余裕のあるサイズで使うことが前提です。
競技や道場によってはインナーやバンテージの使用可否が決まっている場合があるため、試合前提の練習では必ず指導者に確認してから使いましょう。
| 補助具 | 期待できる効果 | 注意点 |
|---|---|---|
| 薄手インナー | 擦れ軽減 | 圧迫に注意 |
| バンテージ | 手首補助 | 巻き方が重要 |
| テーピング | 局所保護 | 痛み隠しにしない |
| 汗取り | 滑り軽減 | 洗濯管理が必要 |
補助具は根本的に合わないグローブを無理に使うための道具ではなく、少しのズレや擦れを整えるための調整手段として考えると安全です。
練習強度を下げる
痛いと感じた日には、用品の調整だけでなく練習強度を下げる判断が必要です。
痛みを我慢して強く打つと、無意識に当てる面を避けたり、手首を固めすぎたりして、フォームが乱れたまま身体に覚え込まれることがあります。
特に初心者は、ミットに良い音を出そうとして力みやすく、グローブの保護性能を超えた衝撃を自分の拳に返してしまいがちです。
痛みがある日は、強打ではなくフォーム確認、軽いタッチ、ステップ、間合い、受け返しなどに切り替えるほうが、長期的には上達にも安全にもつながります。
- 強打を減らす
- フォーム確認にする
- 硬いミットを避ける
- 休憩を増やす
- 翌日の痛みを記録する
用品選びは痛みをゼロにする魔法ではないため、身体の反応を見ながら練習量と強度を調整する視点を持ちましょう。
空手用品として買う前に確認したいこと
オープンフィンガーグローブを空手用品として買う場合は、商品名だけで判断しないことが大切です。
販売ページでは格闘技全般に使えるように見える表現がされていても、実際の道場や大会では使用できないことがあります。
痛いかどうかだけでなく、使えるか、長く使えるか、練習内容に合うか、相手に余計な負担をかけないかまで確認してから選ぶと失敗が減ります。
道場指定を確認する
空手用品選びで最初に確認すべきなのは、所属道場の指定防具です。
同じ空手でも、伝統派、フルコンタクト、硬式、グローブ空手、MMA系のクラスでは求められる防具が違い、自由購入が認められない場合もあります。
全日本空手道連盟の基本ルールでは組手のコントロールや接触制限が説明されており、競技の考え方が違えば適した防具も変わることが分かります。
購入前に先生や先輩へ、試合に使うのか、普段の組手用なのか、ミット用なのか、色やメーカーの指定があるのかを聞いておくと無駄な買い物を防げます。
| 質問 | 確認する理由 | 買う前の判断 |
|---|---|---|
| 試合で使うか | 規定がある | 指定品優先 |
| 道場で使うか | 安全方針がある | 先生に確認 |
| ミット専用か | 強度が違う | 厚み重視 |
| 子ども用か | 安全配慮が必要 | サイズ厳守 |
特に子どもや初心者の場合は、本人の好みよりも道場の安全基準とフィット感を優先するほうが安心です。
通販レビューを読み分ける
通販でオープンフィンガーグローブを選ぶときは、星の数だけで判断しないほうが安全です。
同じ商品でも、MMAの軽いスパーで使った人、ミット打ちで使った人、空手の組手で使った人では評価するポイントが違います。
自分と近い使い方をしているレビューを探し、痛くないという感想だけでなく、サイズ感、拳頭の保護、手首の固定、指の圧迫について書かれているかを見ることが大切です。
レビューが良くても、手の形、握り方、練習強度、道場のルールが違えば合わないことがあるため、返品交換やサイズ変更のしやすさも確認しておきましょう。
- 用途が近いレビューを見る
- サイズ感の記述を重視
- 痛みの場所を確認
- 返品交換条件を見る
- 安さだけで決めない
痛み対策を目的に買うなら、価格の安さよりも、失敗したときにサイズを変えられるか、道場で使えるか、長時間つけても違和感が少ないかを優先しましょう。
子ども用は余裕を持たせすぎない
子ども用のグローブや拳サポーターを選ぶときは、成長を見越して大きめを買いすぎないことが大切です。
大きすぎる用品は稽古中にズレやすく、拳頭が守られなかったり、手首が不安定になったりして、かえって痛みやケガの原因になります。
一方で小さすぎる用品は指や手首を圧迫し、痛いだけでなく、稽古への苦手意識につながることがあります。
子どもは痛みをうまく説明できない場合があるため、稽古後に赤くなっている場所、指の動かしにくさ、グローブを外したがる様子を保護者が確認するとよいでしょう。
| 状態 | 見た目のサイン | 対応 |
|---|---|---|
| 大きすぎ | 稽古中に回る | 小さめを試す |
| 小さすぎ | 跡が強く残る | サイズアップ |
| 硬すぎ | 拳を握れない | 別素材を検討 |
| 薄すぎ | 拳を気にする | 保護重視へ変更 |
子ども用は長く使えることよりも、今の手に合い、怖がらずに正しいフォームを練習できることを優先するほうが安全です。
痛みの出方で原因を切り分ける
オープンフィンガーグローブが痛いといっても、痛む場所によって原因は変わります。
拳頭が痛いのか、指の付け根が痛いのか、手首が痛いのか、親指が痛いのかを分けると、買い替えるべきか、締め方を直すべきか、フォームを見直すべきかが判断しやすくなります。
痛みの場所を記録しておくと、指導者や販売店にも相談しやすくなり、同じ失敗を繰り返しにくくなります。
拳頭が痛い
拳頭が痛い場合は、パッドの厚み不足、位置ずれ、打ち込みの強さ、拳の当て方のいずれかが関係している可能性があります。
人差し指と中指の拳頭に均等に当たらず、小指側や薬指側に衝撃が逃げていると、グローブを着けていても痛みが出やすくなります。
ミットの硬さや角度も影響するため、自分の拳だけでなく、受け手がミットを正しく持っているかも確認する必要があります。
稽古後に拳頭が腫れる、押すと鋭く痛む、翌日も違和感が残る場合は、強度を下げて休ませ、必要に応じて医療機関や専門家へ相談しましょう。
- パッド中心を確認
- 拳頭の当たりを確認
- ミットの硬さを確認
- 強打を一時的に中止
- 腫れは放置しない
拳頭の痛みは用品選びで改善できることもありますが、フォームと練習強度が原因の場合は買い替えだけでは解決しません。
指や親指が痛い
指や親指が痛い場合は、オープンフィンガー構造そのものが手に合っていない可能性があります。
指を通す部分が狭い、縫い目が硬い、親指の角度が固定されすぎる、拳を握るたびに親指が外へ引かれるという状態では、稽古中に痛みが強くなります。
特に親指は突きの衝撃を直接受ける場所ではないように見えても、グローブの構造によっては付け根が引っ張られ、突き指に近い不安感が出ることがあります。
指の痛みが出やすい人は、指ループが柔らかいもの、親指カバーの形が自然なもの、拳サポーター型で握りを邪魔しにくいものを候補に入れるとよいでしょう。
| 痛む場所 | 考えやすい原因 | 見直す用品 |
|---|---|---|
| 指の股 | ループ圧迫 | 柔らかい指部 |
| 親指付け根 | 角度の不一致 | 親指形状 |
| 第二関節 | 握りの浅さ | サイズ感 |
| 爪周り | 指先の干渉 | 開口部 |
指まわりの痛みは我慢すると稽古中の反応や受けにも影響するため、軽い違和感の段階で原因を切り分けることが大切です。
手首が痛い
手首が痛い場合は、グローブの手首固定力と突きの角度を同時に確認する必要があります。
手首が反った状態で当たると、拳頭が守られていても衝撃が関節へ入り、稽古後に鈍い痛みや不安定感が残ることがあります。
手首ベルトが柔らかすぎる、固定位置が手首から外れている、グローブの中で拳が滑るという状態では、毎回の突きで小さなズレが起こります。
手首の痛みがあるときは強打を控え、正拳の角度、肩の力み、肘の軌道、踏み込みの距離を指導者に見てもらい、用品とフォームの両方から改善しましょう。
- 手首の反りを見る
- ベルト位置を合わせる
- 拳の滑りを減らす
- 肩の力みを抜く
- 強打を急がない
手首の痛みは長引きやすいため、グローブを変えても同じ痛みが出る場合は、用品ではなく打ち方や稽古量の問題も疑う必要があります。
空手用品選びでは痛みの原因から逆算する
オープンフィンガーグローブが痛いと感じたときは、すぐに高価な商品へ買い替えるよりも、痛む場所、使った練習、装着感、道場のルールを順番に確認することが大切です。
拳頭が痛いならパッド位置と厚み、指が痛いなら指ループや親指角度、手首が痛いならベルト固定とフォーム、全体的に違和感があるならサイズや用途の不一致を疑うと判断しやすくなります。
空手の稽古では、拳サポーターが基準になる場面も多く、オープンフィンガーグローブは必ずしも万能な空手用品ではありません。
特に試合や合同稽古を考えている人は、全日本空手道連盟の基本ルール、全日本フルコンタクト空手道連盟の防具ガイドライン、各大会要項、所属道場の指定を確認し、使用できる用品の範囲を先に固める必要があります。
痛みを減らす用品選びのゴールは、拳を守ることだけでなく、正しいフォームを崩さず、相手にも余計な負担をかけず、安心して稽古を続けられる状態を作ることです。
そのため、痛いグローブを我慢して使い続けるのではなく、サイズ、パッド、手首固定、用途、練習強度を一つずつ見直し、自分の空手に合った防具へ近づけていきましょう。



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